ラッカープランセミナーで学んだこと/2019.0530-31

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。

今日で、5月が終わりですね。

2019年も、もう5ヶ月が終わり、残すは7ヶ月なりました。

時間とは不思議なもので、過去の延長線上で、明日、明後日の意思決定を考える人と、例えば、2019年12月31日という未来から見て、今日、明日の意思決定を考える人がいるようです。

では、考え方の違いで何が変わるのでしょうか?

それは、【壁】の見え方・捉え方かもしれません。

未来から、今を見ている方のほうが、その壁の捉え方が、豊富だと思うのです。

今、超えられるのか?
今は、避けて通るのか?
今は、いったん引き返して実力をつけてから挑むのか?

未来と現在の道の中で、壁と自分の存在を少し遠いところから、客観視なさっている気がしますが、如何でしょうか?


利益が出ても、社員さんの給与は増えない

利益が出たら、賞与を支払いたいんだけど、現実的にはなかなか・・

こういう話は、よく聞きますね。

私は、2011年に独立するまで、税理士事務所に勤務しておりましたが、利益が出たときに経営者が考えるのは、社員さんへの成果配分ではなく、【節税対策】だったというイメージが、強く残っています。

決算賞与は出さないというのではなく、優先順位が、節税対策よりもだいぶ下だという印象なのです。

だとするならば、社員さんに対して、【利益が出たら、賞与を出します】と言ってはいけないのではないでしょうか。

では、どうしたら社員さんの給与はきちんと増えて、かつ、会社も成長できるのでしょうか?

その答えが、ラッカー・プランに中にありました。


ラッカー・プランとは何か

昨日、ラッカー・プランセミナーを開催中というブログを書かせて頂きましたが、その中の1部を、改めて紹介させて頂きますね。

アレン・W・ラッカーの著書 【労働者が富裕になる道】
ラッカー・プランは、労働者の能率を促進し、公正な付加価値(MQ)に比例した人件費(F1)および福利厚生を与えようとする【経営者側の解答】であり、【労働者側の解答】でもある。
それは、付加価値(MQ)の極大化への継続的なモチベーションを提供し、社員自らの努力によって人件費(F1)と福利厚生を増加させる、【真の相互扶助繁栄の道】である。

そして、このラッカー・プランは、この相互扶助繁栄の道を、どのように実現しようとしているのでしょうか。

使うのは、2つの要素で、1つの指標です。

A:付加価値(粗利総額・MQ)
B:人件費(F1)

このブログを読んで下さっている方で、経営分析指標に強い方は、B/Aで算出する【労働分配率】を想像されたかもしれません。

しかし、ラッカー・プランを学ぶと、この数字を使ってはいけないことが分かります。

え?!と思われたかもしれませんが、もう一度お伝えします。

労働分配率は、使ってはいけないのです。

昨日も、ご紹介させて頂きましたが、内容も量も、過去2回とは比較にならない新しいテキストの中に、下記の練習問題がありました。

————————————-
ある会社の現時点での付加価値(MQ)は100であり、労働分配率(人件費F1/付加価値MQ)は40%である。
では、付加価値(MQ)が80になった場合の人件費はいくらか?
————————————-

どうでしょうか、計算できましたでしょうか?

答えは、もちろん40です。

決して、32ではありません。

付加価値が減ったからといって、人件費というのは、減らすことが出来ない固定費なのですから、32にはならないのです。

労働分配率で経営を考えてしまうと、現実的ではない数字になってしまいます。

株式会社ソフトパワー研究所の清水信博先生は、経営で使える分数について、分母が暴れるものは、決して使ってはならぬ!と仰います。

分母というのは、暴れにくくハッキリしているから、指標として使える意味ということです。

では、付加価値と人件費と、どちらが暴れにくく、ハッキリとしているでしょうか?

明らかに、人件費ですよね。

とくに、経営計画において大事なのは、付加価値ではなく、人件費を先に決めるということです。

だとすると、先ほどの2つの指標は、B/Aではなく、A/Bが正しいとなります。

つまり、付加価値(MQ)/人件費(F1)=人件費生産性という、この指標を使うのがラッカー・プランです。

もっと言うと、この指標でしか、相互扶助繁栄の道は、実現できないのです。




ラッカー・プランを長期経営計画に使えば、その成長が筋肉によるものか、脂肪によるものか明確になる

私は、5年後のB/S(貸借対照表)を作ることを得意としています。

それは、13年間、税理士事務所にて勤務させて頂いたおかげで、B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、C/S(キャッシュフー計算書)の繋がりを、完璧に理解できているからです。

ただ、これまでの視点は、5年後に、何を残したいのかという視点だけでしたので、筋肉質になっているのか、肥満体質になっているのかという視点はありませんでした。

というよりも、数ある経営分析指標の中で、何の指標を使えば、真に正しく、その判断が出来るのか、分かっていませんでした。

今回、3回目のラッカー・プランセミナーの受講になったわけですが、ついに、明確に判断できるまで、理解が深まりました。

つまり、
【社長、その計画では、5年後の現金は、いくらにしかなりませんよ!という視点だけではなく、社長、その計画では、5年後に脂肪体質で肥大化した組織になるますよ!】
という視点を得たわけです。

これは、長期経営計画の原理原則です。

学びも、膨れ上がるのではなく、削ぎ落とされていくのが本物ですよね。

本当に素敵な学びでした。

多くの経営者の皆さまに、このラッカー・プランを学んで頂きたいです!

株式会社ソフトパワー研究所さまのセミナー情報を、要チェックなさって下さいね。

今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂きまして、誠にありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

ブログ筋トレVol.53

2 件のコメント

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録