ボトルネックはどこですか? 〜解決の糸口が見つからないときこそ原点回帰〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。



昨日は、家具製造メーカーにお邪魔させて頂きました。


いつものことなのですが、目的の共有のためにも、しっかりと対話することからスタートです。


そのあとは、4ヶ月後の目標を設定して、お互いに、そのゴールの達成に向けて、覚悟を決めて取り組むことをお約束しました。


10時から18時の長丁場でしたが、清水式TOCを用いて、可視化しながらお話を進めていきましたので、しっかりとお伝えすることができたのではないかと思います。


清水式TOCにつきましては、下記からどうぞ!
TOCシニアコース2days【博多開催】1日目
TOCシニアコース2days【博多開催】2日目


それでは、今日のブログです。



共通認識を揃える

昨日のコンサル内容について、振り返ってみたいと思います。


まずは、全体像を可視化するために、お話を丁寧にお伺いしながら、【業務フロー図】を粗く書いてみました。


実は、この作業がとっても大事なのです。


人は、自分が見たいようにものを見ています。


なので、共通認識を揃えるためには、全員が同じものを見ている状態を作ってから話を進めていかないと、あとで痛い目にあいます。


これに関しては、イヤと言うほど経験させて頂きましたw


揃っていると思っていたことが、実は全く揃っておらず、結果的に、思ったような成果に繋がっていかないのです。


おかしい。


頭の中のイメージとは、全く違うことが現実に起きてしまっている。


何かが違う。


こんなときに、再度、お話を伺うのですが、最初っからズレていた・・


気を付けてはいるのですが、どうしても起きてしまうんです。


認識とは、意思決定のもとですから、ここが揃っていないと、どんなに頑張ったとしても、バラバラな結果を生み出してしまいますよね。


なので、共通認識を揃えることに関しては、時間をかけすぎと思うくらいでちょうど良いです。


お勧めは、そのときに、語彙を揃える(同じ言葉を使う)ことですので、ぜひ、やってみて下さいね。



ボトルネックはどこですか?

業務フロー図が完成したら、今度は、それぞれの工程に時間を入れていきました。


このあたりになると、徐々に、【頭の中の感覚】【実際の時間】がズレていることが分かってきます。


経営者が思っていた時間と、実際に現場で計測している時間が、大きくズレていることは少なくありません。


経営者の顔色が変わることがシバシバありますが、そこは、落ち着いて頂き、話を進めていきます。


ある程度、現状を描くことができたら、お得意の質問タイムです。


ボトルネックはどこですか?





この図を見ると、シンプルに【貼り】工程だと思ったのですが、話を聞いていると、違うところに目がいっていらっしゃるようでした。


【木取り】工程のリーダーが、いつも間に合わない、間に合わないと言っている。


だから、【木取り】ではないのか・・・


私は、この時点で、なんとなくではあったのですが、この業務フロー図には、描けていないものがあるのではないかと思いました。


入り口が違うのかもしれない。


【木取り】工程の前に、何かがあるのではないか・・・?


私は、質問を繰り返しました。


事実に着目して、起きている現象を記入していきました。


結論は、【木取り】工程がボトルネックだと思い込み、さまざまな対策を講じてきた結果、部分最適が蔓延し、必要のない仕事に追われてしまっていたようです。



人手不足のはずが・・・

【貼り】工程がボトルネックではないかと仮説を立てて、先頭工程である【木取り】とロープで結んでみました。


つまり、【貼り】工程が生産できる分しか、【木取り】工程は生産をしないというルールを作って、シミュレーションしてみました。


あれ・・・


人が足らん、人が足らんと現場は常に言ってたけど、実は、人が余るのではないか・・・?


もちろん、やってみないとどういう結果になるかは分かりません。


これが上手くいけば、1年間で6千万円位の効果に繋がりそうなので、やってみる価値は十二分にありそうです。


はたして、どうなるか?


これからが楽しみでなりません!


2020年4月9日【追記】
その後、【貼り】工程がボトルネックではないことが判明しました。


このブログの内容にも出てきていますが、そもそもの部分が問題でした。


あれだけ、気を付けていたのに・・


TOCを提唱された故エリヤフ・ゴールドラット博士が、制約の90%は思考制約であると言われた理由が、痛いほど分かりました。


目に見えている問題(現象)を生み出しているのは、人の考え方にある。


なので、今は、業務フロー図に描かれているものを生み出している【根本の考え方】に着目するようにしています。


ブログ筋トレ中の文章を、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。


今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!


ブログ筋トレVol.10

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2 件のコメント

  • TOC(Theory of Constraints)の提唱者、故エリヤフ・ゴールドラット氏は、心も顔も頭も□タイプだった | NICEON 公式ブログ へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録