昨年の失敗は、評価そのものが部分最適になっていたことに、全く気がつかなかったこと

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


息子が星陵高校に入ってくれたら嬉しいなと思っていたくらい、私は、星陵高校のファンなのですが、昨日の甲子園での試合も素晴らしかったですね。


試合後のコメント、勝った星陵高校のエース奥川君の涙。




星陵高校の皆さんは、本当にその人間性が素晴らしいなって感心します。


読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキースで活躍された松井秀喜さんなど、数々のスター選手を育てられた山下前監督が築かれた風土が、伝統として継がれているのだと思います。




そんな激闘が続く夏の甲子園は、いよいよベスト8が出揃って佳境に入ってきましたが、息子の高校がある鳥栖・三養基地区では、新人戦が始まりました。


昨日は、その初戦でしたが、見事に突破したようです。


今日は、その応援に行けるので、とっても楽しみです。



砂時計の計測時間を半分の時間にするには?

昨年の経験で、今の私に最も大きな影響を与えているのは、【評価基準】の在り方です。


ある製造工場の在庫と製造リードタイム(製品が出来上がるまでの時間)に着目し、その改善を図ることになりました。


そこで、まず行ったのがTOC研修です。


ここに、1時間を計測できる砂時計があったとします。


この砂時計が、1時間ピッタリを計測できるのは、くびれの部分が全体をコントロールしているからです。




では、この砂時計が、30分を計測することが出来るようにするためには、どうすれば良いでしょうか?


砂の量を倍にすれば良いでしょうか?


砂時計の材質を変えれば良いでしょうか?


砂時計の底を大きくしたら良いでしょうか?


答えは、NOですよね。


これらは、部分の改善に過ぎないので、部分最適と呼びます。


そして、この部分最適を全部足しても、全体最適とはイコールではありません。


つまり、各工程の全てを100%で稼働しても、会社が良くなることには繋がっていないのです。


では、先ほどの砂時計の質問に戻ります。


砂時計の場合は、くびれの部分が全てを制限しているわけですから、この部分がボトルネックになります。


このボトルネックになってるくびれの太さを倍の太さにすれば、他の部分は何の改善をしなくても、30分が計測できる砂時計になります。


この改善の真理こそが、企業の業務時間を半分にするカギを握っています。




評価が部分最適になっていたら、全体最適な成果は生まれない

このことを工場の皆さんと共有したうえで、現場の改善に取りかかりました。


なので、今、取り組もうとしていることが、常に、全体最適になっているかという問いを出し続けておりました。


しかし、その成果の聞き方に問題がありました。


その時は、全く気が付いていなかったのですが…


この製造工場は、100名近くの社員さんが働いておられ、その工程ごとに部署が分かれていました。


その100名のうち、TOC研修を受けて頂いたのは、リーダーである20名くらいでした。


そのリーダーが部署に戻り、それぞれに取り組みを実践されました。


そして、私は…


それぞれのリーダーに、成果を聞いていたのです。


それぞれに、ものすごく成果が出ていたので、私も安心し、すごく喜んでいたのをハッキリと覚えています。


もう、お気づきになっているかもしれませんが、それぞれで取り組んでおりましたので、パタッと成果が止まり、行き詰まりました。


まさに、部分最適を喜んでいたのだと、この時に気がつきました。


あれだけ、部分最適を全部足しても会社は良くならないと言っておきながら、その評価をするときに、部分最適になる聞き方をしてしまっているとは…


そこで、改めて全体最適の意味を共有し、部署ごとの評価をやめました。


そして、改めて、工場内を見て回りました。


そこでは、各工程の最速化が蔓延しているかのような、仕掛品の残り方でした。


幹部全員で見て回り、担当の方と意見交換し、これからの理想を伝えて回りました。


評価の仕方を間違えると、全体の成果に繋がらない。


私は、このことを肝に命じました。


私の質問の仕方で、企業が良化したり、悪化したりしてしまいます。


そういうお志事をさせていることを自覚して、自らの言葉に注意深く耳を傾けていきます。


気づけないとは、何と恐ろしいことか…


今回は、そんな私の体験を共有させて頂きました。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.132

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ABOUTこの記事をかいた人

四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

保有資格

■西研公認MGインストラクター
■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録