工藤勇一著:学校の「当たり前」をやめた。〜生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。

読書の秋!ということで、今週末は、1日1冊ペースで読み進めております。

昨年までとの違いは、インプットをしたら、即アウトプットと言うことで、すぐにブログに書評を書かせて頂いていることです。

やってみて分かりましたが、すごく頭が整理されますね。

やはり、アウトプットは大事なのだと、身を以て体験しています。

これは、すごくお勧めです!

宿題は必要ない。クラス担任は廃止。中間・期末テストも廃止。今、最も注目を集める麹町中学校の改革とは?

今日は、【学校の「当たり前」をやめた】という本のご紹介です。



著者は、この本で取り上げられている千代田区立麹町中学校の、工藤勇一校長先生です。

工藤先生は、2014年からこの中学校の校長を努められており、この本では、5年間の実際の取り組みが紹介されています。

読んで頂けると分かるのですが、その取り組みが、とっても斬新なのです。

・宿題の廃止
・中間や期末テストなど定期考査の廃止
・固定担任制の廃止
・服装や頭髪指導の廃止


私だったら、宿題の内容をどうするか?とか、テストの内容をどうするか?ばかりに頭がいってしまい、工藤先生のような取り組みは、思いつきもしないような気がします。

皆さまは、如何でしょうか?

実際に、この本の中にも出てきますが、他の学校の校長先生などからは、【そんなことして大丈夫なのか?】と、よく心配されたそうです。

もちろん、麹町中学校で勤務なさっている先生の中からも、【色んな声】が寄せられたそうです。

その都度、工藤先生は、【目的】【手段】という観点から説明され、1つ1つを皆が納得した上で取り組んだと書かれています。

学校の目的とは何でしょうか?

学校とは何のためにあるのでしょうか?

工藤先生は、学校の目的を【社会の中でよりよく生きていけるようにするため】と掲げられています。

そして、そのためには、子供たちに【自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質、すなわち自律する力を身につけさせる】必要があり、これが、教育の原点だと加えられています。

ここで、工藤先生が廃止されたものを、再度、考えてみたいと思います。

工藤先生が、【宿題の廃止】を決定した理由とは何でしょうか?

理解している子供にとっては、その時間は無駄でしか無く、理解していない子供にとっては苦痛でしかない。

つまり、こなすだけになっているのが【宿題】であれば、【学校の目的】、そして、【身につけさせたい力】とは、かけ離れているように思えますよね。

工藤先生は、このように、【目的】【手段】の観点から、学校にある全ての【当たり前】を再構築されてきました。

これが、他の学校とは全く違うということで、今、全国から注目が寄せられているのです。

手段が目的になると、本来の目的とは関係のないルールが増える

工藤先生もこの本の中に書いておられますが、先生の改革は、学校だけに収まるものではありません。

すべての組織において、同じように考えることができる内容になっています。

手段は、目的に向かうために選択する1つの方法であるはずなのに、その手段のためのルールがどんどん増えていく。

いつの間にか【手段が目的】となってしまうのは、企業でもよくあるお話ですよね。

原点に帰ろう!

企業であれば、創業者の原点に帰ろう!

そこには、何のために皆さまの会社が創業されたのか、その目的があるはずですから。

最後に、工藤先生が大切にされている【基本的な考え方】をご紹介させて頂きますね。

・目的と手段を取り違えない
・上位目標を忘れない
・自律のための教育を大切にする。


如何でしょうか?

私たちの会社にも、すぐに取り入れることができる【大切な考え方】だと思われませんか?

そして、この機会にぜひご一読頂き、皆さまも、日々の取り組みを見直してみませんか?

私自身、NICE ONという会社を教育の場とみなして、1つ1つをスクラップ(再構築)したいと思います。

今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

ブログ筋トレVol.190

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録