労務費と工場経費は原価?固定費? 〜ある石鹸屋さんの物語 連載第4回〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


昨日は、石鹸の価格改定をするために、どういったシミュレーションを行ったのか、お伝えさせて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
徹底的に現状把握!今、どの商品に目を向けるべきか? Vol.2 〜ある石鹸屋さんの物語 連載第3回〜


今日は、価格設定の話ではなく、OEMの仕事を引き受けるかどうか、その【考え方】について書いてみます。




労務費と工場経費は、売上原価?それとも固定費? どちらにするかで意思決定が大きく変わる!

まず、直接原価計算と全部原価計算について、聞いたこともないという方は、ぜひ、こちらのブログを読んで頂いてから、次に進んで頂けると嬉しいです。
作った製品の、1個あたりの原価は計算できるのか? 〜全部原価計算と直接原価計算〜


この石鹸屋さんの利益体質を、根本から変えたのは、実は、この原価計算の考え方の違いを理解して、経営に生かしたかどうかでした。


製造業のおいて、原価とは何でしょうか?


この話題は、製造業の世界では当たり前のことですが、原価とは、【材料費と労務費と工場経費】の3つを足した金額になります。


ということは、この3つを足した金額以下で、製品を販売することはありえません。


なぜなら、その瞬間に赤字確定だからです。


なので、実際には、3つの要素を足した金額に粗利を上乗せして、売価を決定します。


しかし、価格とは、いつも思い通りには売れず、どんどん下がっていくのが世の常ですよね。


電化製品など、その典型例だと思います。


ただ、原価の3要素以下で販売すれば、赤字確定の商売になるはずなのですが、実際には、そうはならないのです。


何故だか、説明出来ますでしょうか?


これが、【全部原価計算VS直接原価計算の戦い】に繋がるのです。


この点について、社長とどれだけ話し合ったのか、計測をしていないので何ともいえませんが、1年くらい話し合ったのではないでしょうか?


社長もですが、私もしつこいですよね〜w


でも、私の中では、この時間がなければ、10倍の利益を達成するには至らなかったと思っています。


そして、結果的には、1年後には10倍の利益、2年後には30倍の利益を達成することが出来ました。


その大きな要因は、言うまでもなく、【直接原価計算の考え方】による意思決定があったからです。


すべては、下の図で説明が出来ます。





外注依頼、受注拒否は、全部原価計算の考え方で意思決定をしていたときを表しています。


講義では、時々話をさせて頂きますが、文面で、どうお伝えしたら良いのか。


いや〜、困りました。


明日は、この図をしっかりとご説明させて頂きますね。


もし、この図をご存じなければ、間違った意思決定をして、儲けを少なくしているかもしれません。


乞うご期待下さいませ。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。



第5回に続く。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.262

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録