5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第3回 〜お客さまに販売するための商品を仕入れると、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


昨日のブログでは、社用車を買ったり、経費を支払ったりすると、貸借対照表がどう動くのかについて書かせて頂きました。


昨日のブログは、こちらです。
5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第2回 〜社用車を買ったり、経費を支払うと、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?〜


ポイントは、【資産・負債・資本が増減】するのか、それとも、【資本金の下の累積利益が増減】するのか、この2点の見極めでした。


これらの何が増減しているのかさえ分かれば、貸借対照表は、だんだんと書けるようになってきます。


地道な学びかもしれませんが、5年後の貸借対照表が書けるようになると、経営そのものが変わりますので、ぜひ、辿り着きましょうね!


それでは、今日のブログです。



お客さまに販売するための商品を仕入れると、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?

まず、昨日の最後の貸借対照表を確認しましょう。





経費を支払ったので、現金が10万円減少し、当期利益に▲10万円が記載されましたよね。


今日は、この貸借対照表の続きになります。


4月4日、お客さまに販売するための商品を、1個1万円で、100個仕入れました。


このときの貸借対照表は、どうなりますでしょうか?


商品100個を【在庫】と考えるのか、あるいは、【商品仕入れ】と考えるのかで、貸借対照表は異なります。


まずは、実務的な方からご説明させて頂きますね。


一般的には、商品を仕入れたときには、在庫ではなく、【商品仕入れ】として、利益を計算するための【損益計算書】に計上します。


ということは、資産が増減するのではなく、【当期利益が増減】しますので、貸借対照表は、下の図のようになります。





当期利益が、▲10万円から▲110万円に変化したのが、お分かりになりましたでしょうか?


この計上の仕方が、一般的だと思います。


そして、この方法の場合は、月末に、在庫金額を調べるために棚卸を行い、残っている在庫を貸借対照表に計上することになります。


つまり、資産を計上するということです。


一方で、100万円の商品を仕入れたときに、【在庫】として、資産計上する方法もあります。


この場合は、下の図のようになります。





先ほどの貸借対照表とは違い、当期利益の▲10万円はそのままで、代わりに、資産側(左側)に、商品100万が計上されました。


こちらの場合は、売れたときに、【売れた分の商品だけ】を減少させていくことになります。


最終的には、どちらの方法によっても、貸借対照表は同じになりますが、実務的なのは、前者ですよね。


だんだんと分かってきましたか?


それとも、だんだんと訳が分からなくなってきましたか?


もし、こんがらがってしまった場合は、ぜひ、メッセージを下さいませ。


お返事をさせて頂きますので!


それでは、明日は、仕入れた商品を販売したときには、どんな貸借対照表になるのかを考えていきましょう。


もしかすると、先に考えたい方もいらっしゃるかもしれませんので、問題を書いておきますね。


先ほど仕入れた商品を、1個2万円で80個販売しました。


このときの貸借対照表は、どうなりますでしょうか?


ぜひ、考えてみて下さいね。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.277

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録