5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第4回 〜商品を売ったり、給料を支払ったりすると、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


昨日のブログでは、お客さまに販売するための商品を仕入れたときに、貸借対照表がどう動くのかを考えました。


昨日のブログは、こちらです。
5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第3回 〜お客さまに販売するための商品を仕入れると、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?〜


その中で、販売するための商品を、【在庫と捉える】のか、【商品仕入れと捉える】のかで、貸借対照表の結果が異なることをお伝えしました。


今日のブログは、より実務的な方法である【商品仕入れ】と捉える方法にて、お話を進めたいと思います。


それでは、今日のブログです。



商品を売ったり、給料を支払ったりすると、貸借対照表(BS、バランスシート)ってどう動く?

まずは、1万円の商品を100個仕入れたときの貸借対照表について、改めて確認していきましょう。





先ほども述べましたが、仕入れた商品は、商品仕入れで処理をしておりますので、貸借対照表には記載がありません。


でも、実際には、100個の商品が会社にはあります(これを簿外資産といいます)。


この商品を、1個2万円で販売したわけですが、4月末までに、100個のうち80個が売れました。


このときの貸借対照表は、どうなりますでしょうか?


2万円×80個ですから、160万円の現金が入ってきます。


すると、140万円だった現金が、300万円になりますよね。


あとは、どうでしょうか?


商品を販売しましたので、負債は、増減しません。


では、増える現金160万円に対応するものは何でしょうか?


それは、利益を計算するためのシートである、損益計算書に記載する売上高です。


ということは、利益が160万円増えますので、貸借対照表は、下の図のようになります。





当期利益が、▲110万円から、50万円に変化しているのがお分かりになりましたでしょうか?


今日は、さらに先に進みますよ〜。


まだ、社員さんに給料を支払っていません。


それでは、1人あたり20万円の給料を、2人の社員さんに支払ったとき、貸借対照表はどのようになるでしょうか?


20万円×2人=40万円の現金を支払いますので、300万円だった現金が、260万円になりますね。


そして、給料は【経費科目】ですから、利益が40万円減ります。


つまり、下の図のような貸借対照表になります。





正解だったでしょうか?


それでは、さらに質問です。


貸借対照表には、当期利益が10万円と記載されていますが、4月は、10万円の利益が出たと捉えて良いでしょうか?


こういう合計残高試算表を、よく見かけますが、答えは【NO!】ですよね。


いったい、何がダメなのでしょうか?


それは、明日のブログにてご紹介させて頂きますね。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.278

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    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録