皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。
今回の台風の進路を見ながら、まず、九州を通過していくわけではないのだなと思ったわけですが、雨こそ降ってはいませんが、鳥栖も随分と風が強いです。
これが、今回の台風の影響だとすると、台風の進路になっている地域は、いったいどんな強風が吹き荒れているのか・・
前回の台風で、甚大な被害が出た千葉の皆さま・・
どうか、これ以上の被害が出ませんように・・
この記事の内容
心の野球を子供に伝えるのは何故か?
今日は、皆さまに、年中夢球(本間一平)さんが書かれた、球育という本をご紹介させて頂きます。
帯には、【指導者は野球観が変わり、母は泣いた!】とか、【少年野球の親と子で一緒に考動力を鍛える本】とか書かれているだけではなく、【千葉ロッテマリーンズの井口監督 共感!】とも紹介されています。
私は、指導者でもなく、母でもないので、高校野球をしている息子をもつ【一人の父親】として、この本を読んでみました。
いや〜、間違いなく、今年1番泣きました・・
もう、号泣とはこのことですね〜
小学2年生のときに、息子が【野球をやりたい】と言ってくれたおかげで、どれだけの素敵な思い出が出来たのか、1つ1つが走馬燈のように蘇り、涙を止めることが出来ませんでした。
私がここまでこの本に感情移入出来たのは、著者である本間さんの考え方に、とても共感したからだと思います。
なので、紹介して下さる体験談やエピソードが、心に響きまくってしまいました。
では、本の内容にうつりますね。
まず、この本の第1章は、【心の野球を子供に伝える】というタイトルになっています。
私自身も高校まで野球をし、息子が野球を始めてからは、コーチとして少年野球に関わらせて頂く機会にも恵まれました。
ですから、道具を揃えなさい!とか、グローブやスパイクを磨きなさい!と言われていましたし、コーチになってからは、よく言っていました。
これは、何故でしょうか?その目的は何でしょうか?
野球というスポーツは、個人競技ではなく、団体競技です。
出場している選手だけではなく、ベンチに控えている選手、スタンドで応援している選手、そして、応援している親も【心を1つにして】、勝利に向かって一丸となって戦う競技です。
そして、【心を1つにして】戦うためには、心が育っていなければなりません。
心が育っていないチームは、監督・コーチを含めて、その【声かけ】で見分けがつきます。
今でも、怒鳴り散らしている監督・コーチがいますが、監督・コーチが主役になっていて、結果的には、誰も幸せになりませんよね。
そうではなくて、みんなで道具を揃えたり、大切にしたりすることを通して、【野球の心構え(心を前におくこと)】が、いかにチームプレーに、さらには、勝利に繋がっているのかを伝えていかなければなりません。
著者である本間さんは、野球を終えたときに手に入れさせてあげたいことを、【9つのかん】として、また、野球が養ってくれるものを、【5つの力】として紹介して下さっています。
9つのかんとは、【感、考、間、勘、観、汗、貫、完、冠】という漢字で表されています。
5つの力とは、【気づきの力、やり遂げる力、仲間を想い遣る力、自ら考え動く力、感謝する力】のことです。
例えば、怪我をしてもグラウンドに来る子と、来ない子がいるとしますよね。
心が育っていると、怪我をしていても、チームのために出来ることはあるはずだと、グラウンドに来るのだそうです。
逆に、グラウンドに来ない子は、怪我をして【自分が】練習をすることが出来ないから、来ないのだそうです。
皆さま、如何でしょうか?
どちらのチームが、最終的には強くなりそうでしょうか?
なぜ、道具を揃えなければならないのか?この1つのテーマから、第1章だけでも、大きな学びを得ることが出来ました。
野球少年の親としての在り方とは?
著者である本間さんから、次のような問いがありました。
あなたは、【見守る親】ですか?それとも、【見張る親】ですか?そして、親が先回りすることで、気づきのチャンスを奪っていませんか?
これは、思い当たる節があって、ちょっと心が痛かったです。
息子は、ちゃんとやっているかな?ちゃんと挨拶しているかな?ちゃんと道具は揃えているかな・・
確実に見張る親ですよね・・
それは、【子供のため】というのが、いつの間にか【自分のため】になっているのが理由ではないかと書かれていましたが、まさに、その通りだと思いました。
この章の言葉は本当に重く、まだまだ、本間さんの問いが続くのですが、そのひと言は【想い遣り】ではなく、【重い槍】になってしまっていないかという言葉など、胸に突き刺さってしまいました。
子供の応援についても、【行かない】と【行けない】は全く違いますし、【やらない】と【やれない】も似て非なる言葉ですよね。
兎にも角にも、この第2章に関しましては、野球少年の親というよりも、人を育てる立場にある全ての人に読んで頂きたいです。
それくらい、生きるうえで大切な【在り方】が学べると思います。
少年野球の指導者としての在り方とは?
この章の中で、思わず、その通り!と思ったことがありました。
それは、【子供の今だけを切り取って見てはいけない】という部分でした。
今、出来た子を褒め、出来なかった子を怒鳴り散らす・・
昔から本当によく見る光景だと思いますが、愚の骨頂ではないでしょうか?
見なければいけないところが、あまりにも違いすぎると思うのです。
出来たか、出来てないかを判断基準として叱るのではなく、例えばチーム方針として掲げている【挨拶】や【全力プレー】に対して、一所懸命にやっているか、やっていないかで叱ることが大事ですよね。
叱ってはダメでは無く、叱るポイントを間違ってしまっては、単なる指摘であって、指導でも応援でもありません。
こういう状況では、子供との信頼関係は築けませんし、大好きな野球が嫌になって、辞めていく子だっているでしょう。
あまりにも、本末転倒ですよね。
なので、あくまで、子供が主役であるという【在り方】から、著者である本間さんは、指導者心得17カ条をまとめておられます。
ぜひ、本を手にとって、読んでみて頂きたいのですが、少年野球だけではなく、会社においても使える17カ条です。
逆に、子供に少年野球を嫌いにさせる20項目も書いておられますが、指導する立場として、しっかりと受け止めなければいけない内容になっています。
頑張るのは、子供(部下)だけではありませんよね。
頑張っている子供(部下)と一緒に、指導者(上司)も頑張らなくては!
そうでなければ、心を1つにして、一丸となって目標達成に向かえるチームなど、できはしませんよね。
今だけはなく、【未来に繋がる指導者たれ!】という本間さんのメッセージは、強烈に心に響きました。
こんなとき、親子で乗り切るにはどうしたら良いか?
野球だけに限らず、思い通りにいかないことって、沢山ありますよね。
この章を読みながら、子供に何か思い通りにいかないことや、打ち明けたいことがあったとき、【親に相談してみようかな?】と思われる親でいたいなと思いました。
著者である本間さんは、【家の反省会でやってはいけない】こととして、3つのことを掲げられています。
①結果を先に言わない
②子供より親が話している時間が長い
③明日に繋がらない反省会は意味が無い
確かに、これだと【親に話してみよう】とはならなさそうですよね。
自分に置き換えて考えてみても、何かを言って欲しいというよりは、とにかく最後まで話を聞いてほしいと思うでしょうから、子供にも、そうさせて上げることが【親子で乗り切る】ために、親ができる大切な役割ですね。
そのうえで、逆境の時にこそ、口に出して欲しい言葉があるそうです。
それが、【だらかこそ】という言葉です。
この章を締めくくるにあたって、本間さんが書かれている文章を、そのまま紹介させて頂きますね。
起こってしまった出来事は変えられません。
でも、だからこそ・・・・・・って思えることがたくさんあるはずです。
過去が変えられないように、親子の野球の時間も返ってきません。
だからこそ、出来ることがたくさんあるはずなんです。
そして、野球がうまいとか下手ではなく、ベンチに入っていようがスタンドにいようが、我が子だからこそ・・・・・・高校野球を続けられたのです。
それは、父と母の応援があったからこそなんです。
今、逆境にいる野球少年とその親御さん。
「だからこそ・・・・・・」がんばりましょう。
ドンピシャな状況だけに、この言葉は、私をすごく勇気づけてくれました。
チームって何だろう?
この章は、まず、【チームワーク】と【仲良し集団】の違いについて書かれています。
つまり、チームワークが良いというのと、仲が良いというのは違うということです。
その違いを決定するものは、何でしょうか?
それは、【目的の有無】ですね。
なので、仲良し集団をチームに変貌させるには、まずは、目的を一人ひとりに確認し、徹底させることが大事になります。
その上で、この目的に対して、子供達の意識を上げていくこと、そして、それが故に摩擦が起きたときのために、指導者が必要なのだと述べられています。
たしかに、良いチームだな〜、強いチームだな〜と思うチームには、意識の高いキャプテンや選手が揃っていますよね。
たとえ仲の良い友達であったとしても、目的にそぐわないプレーをしたときには、容赦なくしっかりと指摘をする。
そういう環境作りが、良いチーム作りに大いに関係していそうです。
また、この章では、【ミーティングに取り入れて欲しい4つの大切なこと】が紹介されていますが、【子供】を【社員】と置き換えれば、すぐに会社でも使える内容だと思いました。
①子供たち同士で話をさせる
②子供同士で気づけなかったことについて指導者が話をする
③子供に話しをするのは1人か2人でいい
④「できていたこと」を確認する
如何でしょうか?
大前提が、主役は子供たちというのが伝わってきますよね。
主役である子供たちが、いかに、自分たちで考えて、成長していくか。
本田さんの【在り方】も【チーム作り】も、その軸から全くぶれていないことが、終わりに近づいてきましたが、だいぶ、分かってきました。
まさに、指導者の一念ですね。
本当にあった心の野球秘話
この章は、もう、涙を拭うことを諦めるほど、号泣してしまいました。
その様子を見ていた娘からは、ニヤニヤと笑われてしまいましたがw
背番号に付いていた血の話
ピンチの時に逃げ出してしまう母の話
ムードメーカーと呼ばれたある選手の話
「最弱」と言われたチームが僕に教えてくれたこと
うちの子・・・・・・どんくさいんです
彼が両手でボールを拭く理由
息子とキャッチボールがしたいんです
母たちのファインプレー
今、この本を読み終えて感じることは、監督やコーチが主役となり、自分たちが勝ちたいから、子供たちに対して怒鳴り散らしているチームには、このようなドラマは、決して起きないであろうということです。
選手が主役だからこそ、選手の数だけ筋書きの無いストーリーが作られるのだと思います。
我が子だけでなく、他の子達にも関わらせて頂けること。
そして、子供たちの成長を身近で感じられること。
そのお付き合いは、生涯にわたって続いていくこと。
これって、本当に幸せなことですよね。
だとすれば、今の自らの立場に置き換えて、自らの仕事について考えてみることが大事ですよね。
社員を主役、部下を主役、子供を主役と考えてみたら、今まで考えたことも、感じたことも無かった可能性が、そこら中に広がっているかもしれませんよ!
あまりにも感動的な本で、野球のこと、息子のことを考えていたら、ものすごく長いブログになってしまいました・・
お伝えしたかったことは、ぜひ、多くの方に読んで頂きたいということです!
お子様が野球をしていなくても、全然、問題ありません。
すごく、本質的なことが書かれている本だと思います!
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.189
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