具体的にイメージできるまで細分化! 〜あるパン屋さんの物語 連載第2回〜

皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。


昨日から、パン屋さんの物語の連載を始めました。


第何回まで続くのか、自分でもさっぱり分かりませんが、楽しみながら書いていきます。


その第1回目のブログは、こちらです。
社長の悩みを一発解消! 〜あるパン屋さんの物語 連載第1回〜


今日は、V(変動単価)が3割増しで、300万円の赤字の可能性が高くなったパン屋さんの、その後の物語になります。



300万円の赤字を解消するためのシミュレーション

まずは、下のMQ会計表をご覧下さい。





このMQ会計表から分かることは、P(売価)、Q(販売数量)、F(期間費用・固定費)という要素が今まで通りであれば、V(変動単価)が3割上がると、300万円の赤字になるということでした。


この図を、知人である社長と一緒に確認しながら、この赤字をいかに解消するかをシミュレーションしました。


社長から、値上げはあまりしたくないという要望がありましたので、販売数量に着目することにしました。


では、300万円の赤字を解消するためには、何個、販売数量を増やせば良いでしょうか?


まずは、先ほどのMQ会計表の利益Gを、300万円の赤字から0に変更します。


すると、8,600万円だったMQを、300万円増額し、8,900万円にしなければいけないことが分かります。


この8,900万円のMQを稼ぐためには、1品あたりのMが267円のパンを、何個売る必要があるでしょうか?


答えは、8,900万円÷267円=33.3万個になりますね。


つまり、今までの販売数量よりも、1万3千個増やすことができれば、300万円の赤字は消えることが分かりました。


そのMQ会計表が、下の図になります。






数字は、リアルになるまで細分化する

ここで終わったらダメですね。


1万3千個というのが、できるのかできないのか、イメージをすることができません。


なので、この数字を1営業日あたりにしてみます。


すると、1営業日あたり40個増やせば良いことが分かりました。


如何でしょうか?


1日40個という具体的な数字ならば、どんなことをすれば達成が可能か、イメージすることができそうですよね。


そこで、社長と話し合って、何を実践するかをいくつか決めました。


その1つが、営業でした。


このパン屋さんは、業務用のパン屋さんでしたでの、いつも営業で回っているルートに、飲食店やスーパーマーケットが無いかを探しました。


そして、いくつかの店舗をピックアップして、社長自身の足で、営業に行って頂きました。


1日に40個という具体的な数字がありますので、すぐに動くことができますよね。


そして、1店舗目で契約が決まるというオマケまで付いてきました。


しかも、これはまだ序章に過ぎなかったのです。


今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


今後とも、どうぞ宜しくお願いします。


ブログ筋トレVol.251

↓ 【LINE】こちらからNICEONのお得な情報配信中!↓
↓ You Tubeチャンネルはじめました↓

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

    四ケ所 秀樹(しかしょ・ひでき)
    NICE ON株式会社(ナイスオン) 代表取締役。

    「粗利最大化」と「粗利最速化」を信条に、1年後の利益幅を最大97.5倍にした他、直近では、300万円の利益だった企業の教育を担い、4年間で7,000万円の利益にまで引き上げた実績を持つ。

    MG開発者の(株)西研究所西順一郎氏、そして、(株)ソフトパワー研究所清水信博氏に師事し、企業の健康を司る【氣(社風)・血(お金)・水(業務フロー)】に関する社内研修を展開している。

    【これから100年を志す企業を、絶対に守り切る土台づくり】を使命とし、赤字スパイラルから黒字スパイラルへの思考のシフト、全体最適思考の経営を指導している。

    1974年佐賀生まれ。関西学院大学法学部卒。

    保有資格

    ■西研公認MGインストラクター
    ■SP研公認最上級TOCインストラクター(日本第1号資格取得者)
    ■STR認定コミュニケーションマスター(世界第1号資格取得者)
    ■TOC‐ICO国際認定 思考プロセスジョナ登録