皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。
昨日のブログでは、納税の予測までを貸借対照表に記載することで、経営に対する意識が変わっていくことをお伝え致しました。
昨日のブログは、こちらです。
5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第6回 〜納税の意識は、利益の速度をガラッと変える〜
その中で、お金の問題に関しては、1年で解決するのは難しいのですが、5年あれば変えられるということを書かせて頂きました。
今日からは、5年後の貸借対照表をどのように作っていくのか、その方法について書いていこうと思います。
それでは、今日のブログです。
5年後に、1億円のキャッシュを作るには?
まず、2020年4月1日に、資本金1,000万円にて、NICE ON株式会社を設立したとします。
このときの貸借対照表は、下の図のようになりますね。
そして、この会社の経営者が、5年後には、何としても1億円のキャッシュを作りたいという野望を抱いていたとします。
このときの貸借対照表を、想い描くことができますでしょうか?
シンプルに、キャッシュが1億円というふうに考えてみて下さいね。
すると、貸借対照表の左側が次のように決まります。
貸借対照表は、バランスシートと言われるとおり、左側の合計と、右側の合計が一致(バランス)しなければなりません。
今のままでは、90のズレが出ていますよね。
つまり、右側が90増えなければなりません。
ぜひ、考えてみて下さいね。
お分かりになりましたでしょうか?
答えは、資本金の下に、【累積利益(正式名称は繰越利益剰余金)90】が記載されます。
この貸借対照表から、5年後に1億円のキャッシュを作りたければ、【9,000万円の利益】を出さなければいけないことが分かりますね。
【9,000万円の利益】を想像してみて下さい。
イメージできますか?
できなければ、下方修正が必要かもしれませんね!
ここでは、修正するかどうかは後回しにして、いったん、お話を先に進めさせて頂きます。
先ほどの貸借対照表を、もう一度、見てみて下さい。
これ、正しいでしょうか?
正しくないですよね?
もし、ピーンと来ない場合には、ぜひ、昨日のブログを読み直して頂けると嬉しいです。
なぜ、正しくないか?
未払法人税の記載が、負債にありませんよね。
9,000万円の利益が出たとすると、法人税率が40%として、3,600万円が納税になりますので、その記載がないといけません。
如何でしょうか?
このほうが正しそうですよね?
でも、私は、まだまだ正しいとは思いません。
これ、経営者の想いが、【正しく反映】されているのでしょうか?
例えば、法人税は、決算期末から2ヶ月後までに支払わなければなりません。
NICE ON株式会社が、3月決算の会社であれば、5月末日までに、3,600万円の法人税を支払わなければならないのです。
確かに、2025年の3月末には、1億円のキャッシュがNICE ON株式会社にありますが、すぐに、6,400万円に減ってしまいます。
つまり、税金を支払った後に残るキャッシュを1億円にしたいのか、支払う前に1億円にしたいのかで、目指す利益の額が異なるのです。
かりに、NICE ON株式会社の社長が、税金を支払ったあとに1億円が残る会社にしたいのであれば、貸借対照表は次のようになります。
これだと、6,000万円の税金を2ヶ月後に支払ったとしても、現金は、1億円残りますよね。
数字には、血が通わなければ意味がありません。
社長の想いが、魂が、数字に反映されていなければ、単なる数字あわせでしかありません。
5年後に、会社に何を残すのか?
単なる数字ではなく、意味のある数字で描きましょう。
9千万円の利益を目指しても、1億円のキャッシュは残りません。
1億5千万円の利益が出たときに、本当の意味で、キャッシュが1億円に到達するのです。
【5年後に気付く】のではなく、【5年前に気付く】経営に変えましょう!
明日は、この貸借対照表を、もっともっと現実に近づけていきたいと思います。
ぜひ、お付き合い下さいませ!
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.281
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