皆さま、こんにちは!NICE ONの四ケ所です。
昨日のブログでは、5年後に1億円のキャッシュを作りたいという社長の想いと、そのために必要な利益について書かせて頂きました。
昨日のブログは、こちらです。
5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第7回 〜5年後に1億円のキャッシュを作るには?〜
ぜひ、ブログの最後の方のメッセージである、【5年後に気付く】経営から【5年前に気付く】経営への移行に、取り組んで頂けたら嬉しいです。
それでは、今日のブログです。
貸借対照表は、左側からのほうが作りやすい
まずは、昨日のブログに記載した貸借対照表を、改めてご覧下さい。
ハッキリ申し上げて、こんなにシンプルな貸借対照表になることは、実務的にはほとんどありません。
それでは、上の貸借対照表を、より現実的なものに近づけてみたいと思います。
ここで、貸借対照表のカタチを思い出してみましょう。
左側には資産、右が側には、負債と資本が書かれていましたよね。
昨日のブログの貸借対照表を見てみると、左側が【現金】だけの記載になっています。
これが、現実的ではないのです。
代表的なモノとしては、【売掛金】、【在庫】、機械などの【固定資産】が計上されている場合がほとんどです。
なので、これらを計上した貸借対照表を作ってみたいと思います。
では、共に考えましょう!
5年後に、売掛金が3千万円、在庫が2千万円、機械が5千万円あるとします。
このときの貸借対照表は、どうなりますでしょうか?
第8回ですから、以前よりは、考えられるようになっていますか?
答えは、下の図のようになりますね。
問題は、ここからです。
左側の合計額が260に対して、右側の合計額が160になってしまっています。
つまり、1億円の差額が発生してしまっています。
さぁ、どうしましょう。
左側ができたら、次は右側を想像する
この差額を埋めない限り、この貸借対照表は成立しません。
成立しないということは、この未来は、皆さまに訪れることは絶対にありません。
1つ例をあげますので、そのあとに、皆さまも考えてみて下さいね。
1億円の差額は、買掛金3千万円と借入金7千万円だったとします。
このときの貸借対照表は、下の図のようになります。
買掛金という科目は、翌月に支払わなければならない商品の仕入れ代金です。
そして、借入金は、銀行さんに返済をしなければなりません。
では、翌月末に、買掛金3千万の支払いと、借入金のうち100万円の返済があったとします。
すると、現金が3,100万円減ることになりますよね。
経営者の想いが、きちんと反映されているか?
これは、第6回に書きましたが、経営者の意思をきちんと表しているのでしょうか?
第6回のブログは、こちらです。
5年後の貸借対照表を作ってみよう! 第6回 〜納税の意識は、利益の速度をガラッと変える〜
この経営者が、納税・買掛金・借入金の返済のすべてを支払い終えたときに、【残る現金が1億円になる野望】を想い描いていたとしたら、この貸借対照表は間違っていますよね。
そのときのブログにも書きましたが、【計算が合っているか】ではなく、【経営者の想いが反映できているか】が大切です。
今回の一例でさらに考えるならば、借入金が7千万円が右側にありますが、この経営者が無借金経営を志しているのであれば、これは、ゼロにしなければなりません。
すると、また【差額】が出ますね。
この差額をいかに埋めるのか。
ここを、何回も何回も想い描き、数字にするのです。
だからこそ、紙に書かれた数字に血が通ってくるのです。
人に伝わる数字とは、そういうものではないでしょうか。
明日は、この一例以外の方法を考えてみましょう。
ぜひ、明日もお待ちしております!
今回もまた、ブログ筋トレ中の文章を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
ブログ筋トレVol.282
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